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レジデントデイ開催

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慶應総合診療科の第1回レジデントデイを開催しました。

専攻医2名に対して指導医3名という豪華な指導体制です。

今回は「ポートフォリオを書いてみよう」というテーマでレジデントデイを行いました。

ポートフォリオをなぜ、どのように書くのかという事前のレクチャーを行い、それぞれの専攻医の先生にポートフォリオの題材を発表してもらいました。

1例目は、若い患者さんの生活習慣病の患者さんで、なかなか行動変容がすすまない人に対して患者中心の医療という切り口でふりかえってみました。

・患者さんが「できていないこと」を正直に言ってもらえたのはいい医師患者関係ができている証拠

・患者さんが「やろうとしてできなかった」のか「やろうとも思っていなかった」のかを区別することが大事

・若い人の生活の中心は仕事なのでは?社会的な背景をどのように聞き出したらいいか

・外来の強みは継続性なので、点ではなく線や面での関わりを考える

・生物、心理、社会的問題の要素を抽出したあとに相互作用に着目して全体像を捉える

2例目は、動悸で救急外来を頻回受診する認知症の患者さんに対して、救急外来でケアの分断に着目して介入した事例でした

・救急外来で認知機能評価までして、アドバイスをしたのは素晴らしいかった

・認知症を疑ったら、どの型なのかまで考える癖をつけるとよい(型によって予後や介入方法が異なる)

・ケアの分断が起こる背景は?クリニックと病院の違い、救急外来の役割や寄与している影響は?

・Carer’s Careの視点で、介護者を労ること

・他の職種を巻き込んでみる(ケアマネ、看護師など)

・患者さんと介護者の関係性は?受診をしたいのは誰なのか?

ポートフォリオにするつもりで日々の症例を振り返ることで、家庭医の理論と実践を結びつけて成長につながるということを共有しました。

慶應の総合診療プログラムでは、今後も定期的にレジデントデイを開催してローテーションで離れ離れでも一緒に学べる機会を提供していきます。