【第14回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会2023】助教安藤崇之先生が日野原賞を受賞
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2023年5月12-14日に名古屋で開催されました【第14回日本プライマリ・ケア連合学会】において当科助教 安藤崇之先生(92回生)が「ケアの分断が⾃⽴した超⾼齢者の総死亡率や処⽅、医療費に及ぼす影響」の演題で日野原賞を受賞いたしました。
本賞は⽇野原重明先⽣の業績を顕彰するために設けられた賞であり、プライマリ・ケア領域の研究の発展を担う次世代の若⼿研究者の中で最も質の⾼い臨床研究を実施し発表した者として表彰されました。
安藤先生は、慶應義塾と川崎市が共同で実施している川崎ウェルビーイング・プロジェクトのコホート研究のデータを用い、自立した85歳以上の高齢者において、複数の医療機関の通院によるケアの分断が臨床アウトカムに与える影響を綿密に調査。その結果、ケアの分断は,外来医療費の増加やポリファーマシーの発生と関連していることを示し、さらにMultimorbidity(多疾患併存)患者ではその併存疾患の数によって死亡率への影響が異なることを示しました。安藤先生は、2022年にBMJ Open誌にMultimorbidityと主観的健康観、人生満足度との関連を報告し、その研究をさらに発展させたことが今回の受賞につながることとなりました。
本研究は、超高齢化社会における医療制度の設計において重要なエビデンスとなることが期待されます。
安藤先生、おめでとうございます!